教員の紹介

教授 志水 泰武しみず やすたけ

所属大学
岐阜
講座
基礎獣医学
教育研究分野
獣医生理学
担当科目
獣医生理学,獣医生化学,先端基礎獣医学特別講義
simizuyasutake

教育ポリシー

考察すること、思考することを重要視する

主な研究テーマ

  • 消化管運動の神経性制御機構の解明
  • 人工冬眠の確立
  • エネルギー消費の活性化と抗肥満

研究のキーワード

  • 消化管内在神経系
  • 自律神経
  • 冬眠
  • 低体温療法
  • 褐色脂肪

主な研究業績

消化管には第2の脳(セカンドブレイン)と呼ばれるほど良く発達した内在神経系が存在しており、これが消化管運動や分泌の調節を行っています。しかしながら、ストレスによって下痢や便秘が発生することを考えると、中枢神経系の影響も大きいことがわかります。中枢神経の作用を解析するためには、体外に取り出した消化管の標本ではなく、丸ごとの動物を使った実験が必要です。これまでにin vivoで消化管運動を評価する実験系を確立し、中枢神経の調節作用を明らかにしてきました。

 

冬眠動物は、10℃を下回る体温になっても、生命を維持することができます。このような低体温状態では、感染や虚血に伴って起こる異常や物理化学的な外因(放射線照射や火傷)による傷害が起こらないことが知られています。冬眠しない動物に冬眠と同じような低体温を誘発することができれば、例えば転移したガン細胞に強い放射線を照射するなど、新しい治療法に応用できるはずです。これまでに、冬眠動物で得られた知見をラットやマウスに適用し、極度の低体温の誘導に成功しています。

 

動物の体には、体重の恒常性を維持する仕組みが備わっており、多少の過食があっても太らないようになっています。この仕組みを支える重要な器官が、褐色脂肪です。褐色脂肪は、過剰なエネルギーを熱に変換して散逸させる働きを持っています。これまでに、褐色脂肪の熱産生機構を強制的に活性化させる手技を確立してきました。また、企業との共同研究により、褐色脂肪の活性化を誘導するドリンク剤の開発にも携わってきました。

自由記述

私たちの研究室では、データを中心において一緒に考えることを重要視しています。興味を共有した者同志が、自由に発想し論議を交わすことは本当に楽しいことです。そこには、先生は教える側、学生は教わる側というような、つまらない関係は存在しません。とことん論議するするための場所として、みんなで着席できるテーブルをホワイトボードとともに用意してあります。セミナーや勉強会だけでなく、昼ご飯を食べたり、パーティをしたりする場所にもなります。研究室全体のスペースが手狭になったときに、教員の居部屋(教授室や准教授質)は削りましたが、この場所だけは残しました。それは、私たちの研究室にとって最も重要なな場所であるからです。学生を教育する場所ではなく、人が育つ場所でありたいと思っています。この場所に論議を持ち込んでくれることを歓迎します。