教員の紹介

教授 澁谷 泉しぶや いづみ

所属大学
鳥取
講座
基礎獣医学
教育研究分野
獣医生理学
担当科目
獣医生理学,国際獣医事英語講読
shibuyaizumi

教育ポリシー

科学的な着眼点と国際性をもつ獣医師の養成

主な研究テーマ

  • 神経生理学:中枢神経系(大脳、小脳、視床下部、脳室周囲器官、脊髄)、および末梢神経(背根神経節)の生理学
  • シナプスの生理学:シナプス伝達調節機構、シナプス前膜ならびに後膜における受容体機構とイオンチャネル制御機構
  • 内分泌の生理学:下垂体、副腎髄質、膵島内分泌細胞の機能調節機構

研究のキーワード

  • 電気生理学
  • パッチクランプ
  • 細胞内Ca2+濃度
  • 画像解析
  • 開口分泌

主な研究業績

I.Shibuya and W.W.Douglas: Spontaneous cytosolic Ca pulses in Xenopus melanotrophs are due to Ca influx during phasic increases in the Ca permeability of the cell membrane. Endocrinology, 132:2176-2183 1993

 

 I.Shibuya, K.Tanaka, Y.Hattori, Y.Uezono, N.Harayama, J.Noguchi, Y.Ueta, F.Izumi and H.Yamashita: Evidence that multiple P2X purinoceptors are functionally expressed in rat supraoptic neurones. Journal of Physiology, 514:351-367 1999

 

 I.Shibuya, K.Tanaka, Y.Uezono, Y.Ueta, Y.Toyohira, N.Yanagihara, F.Izumi and H.Yamashita: Prostaglandin E2 Induces Ca2+ release from ryanodine/caffeine-sensitive stores in bovine adrenal medullary cells via EP1-like receptors. Journal of Neurochemistry, 73:2167-2174 1999

メッセージ

  1. なぜ生理学を選んだか:獣医学部の学生だった頃、生理学実習で心筋細胞に自分で微小電極を刺して活動電位を記録したときに、脳から脊髄に電流が流れたような強い衝撃を受けました。そして、オシロスコープ(当時はパソコンなどのディジタル機器は無くアナログ時代でしたので)の画面で自発性に発生する活動電位をみたときに、どこからともなく湧き出でる生命の強大なパワーを感じ、そのパワーを作り出している小さな小宇宙である細胞のメカニズムを解明してみたいと考えたのがきっかけです。
  2. なぜ神経・内分泌の研究か:大学院時代は消化管ホルモンと膵臓外分泌を研究していて、大学の助手になった後は、体温調節や呼吸・循環・血液などの研究にも携わりました。呼吸・循環の研究で博士号を取った後、米国のYale大学に留学する機会を得て、師事したのが『刺激ー分泌連関』(Stimulus-secretion coupling)という概念を世界で初めて作ったW.W.Douglas教授でした。Douglas先生の指導のもと、下垂体や副腎の内分泌と細胞内カルシウムイオンの研究を5年ほどすることになりました。再び、日本に帰ってきて、下垂体より数ミリ上にある視床下部のニューロンの研究を初め、そこから、神経研究のおもしろさに惹かれていった、という経緯です。ニューロンも内分泌細胞も高等生命体では、『司令塔』です。学生時代にサッカーをやっていた頃から司令塔が好きだったことも影響しているかもしれません。
  3. 学生諸君に期待すること:生理学は獣医学に限らず生命科学の基礎をなす学問です。正常な細胞や器官の機能を知らずして、病態は理解できないし、ましてや治療戦略は立てられません。低学年のうちに、動物の体にある様々な器官やそれを構成する細胞の調節機構を分子・細胞・器官、そして動物個体レベルで理解することが「できる」獣医師になるためには重要です。
  4. 私から学んで欲しいこと:生理学や論理的思考法を学んで欲しいのはもちろんですが、国際的な場で活躍するためには、「Communication competence」が重要です(けしてCMの受け売りではありません)。そして、この地球という惑星では、現在も、そしておそらくは、未来永劫、国際共通語は英語です。英語を学びたい、という意欲のある学生諸君は是非、私の部屋のドアをKnockして下さい。