教員の紹介

准教授 酒井 洋樹さかい ひろき

所属大学
岐阜
講座
病態獣医学
教育研究分野
獣医病理学
担当科目
獣医病理学,病理学実習
sakaihiroki

主な研究テーマ

  • 伴侶動物の腫瘍の病理学
  • 血管系腫瘍の病態
  • 伴侶動物疾病の細胞診断学

研究のキーワード

  • 伴侶動物
  • 腫瘍学
  • 血管系腫瘍
  • 病理組織学
  • 細胞診断学

主な研究業績

Abou Asa, S., Murai, A., Murakami, M., Hoshino, Y., Mori, T., Maruo, K., Khater, A., El-sawak, A., Abd el-Aziz, E., Yanai, T., and Sakai, H.: Expression of platelet-derived growth factor and its receptors in spontaneous canine hemangiosarcoma and cutaneous hemangioma. Histol. Histopathol. 27: 601-607 (2012)

 

Murai, A, Asa, S. A., Kodama, A., Hirata, A., Yanai, T., and Sakai, H.: Constitutive phosphorylation of the mTORC2/Akt/4E-BP1 pathway in newly derived canine hemangiosarcoma cell lines. BMC Vet. Res., 8: 128 (2012)

 

酒井洋樹:小動物における細胞診の初歩の初歩,チクサン出版, 2009

共同獣医学科新入生の皆さんへ

ずっと考えています,「なぜ自分が,そして皆さんが獣医学科の道を志したのか?」。私は違いましたが,皆さんは偏差値的には医学部にも行けるような人たちにもかかわらず,どうして獣医学,つまり動物との対峙を選択したのか。ただの動物好きなら,他の仕事をしつつ,いろいろなペットを飼えばいいはずです。でも,この道を選んだ皆さんは,獣医師はただの動物好きではだめで,動物に関わりながら社会に貢献しなければならないこと,を知っています。このように私たちの思考経路に「動物」がちらちらと入ってくるのはなぜでしょうか。気持ちはなんとなくわかりますが,獣医学や獣医師の役割と,この皆さんの心性の関係を,私にはどうしても合理的に説明できません。しかし,この言葉にできないものこそが我々の存在意義ではないのしょうか。人間優先,当然です。でも,それとともに動物のことも頭によぎる人間。世の中から見たら,変わり者なのでしょうね。だからこそ,その私たちの稀有な感性と心性に誇りを持つべきなのです。

授業で「こういうことは答えがないんですね」というと,ノートに「答えはない」とメモしている学生を見ると,私はぞっとします。「答えはない」は答えじゃないないかもしれませんよ。自分のこと,動物のこと,いろいろなことに対し,答えはなにか,そもそも本当に答えがあるのか,はたまた本当に答えがないのか,これからの6年,いや一生をかけて考えてみてください。Ego sum, ego existo,私も考えてみます。