教員の紹介

教授 森田 剛仁もりた たけひと

所属大学
鳥取
講座
病態獣医学
教育研究分野
獣医病理学
担当科目
獣医病理学,獣医病理学実習,病理学ケーススタディー,主題科目・健康と生命(H25後期),教養基礎力養成演習(H25後期)
moritatakehito

教育ポリシー

獣医領域のあらゆる分野に対応可能な実践的問題解決能力に優れた獣医師の養成

主な研究テーマ

  • 獣医神経病(遺伝性てんかん犬、馬運動神経病など)の病態解析並びにヒトの神経難病(ヒト側頭葉てんかんなど)のモデル動物の作製および病態解析
  • 動物の感染症(特に鶏のウイルス感染症)の原因体の病原性発現機構に関する分子病理学的研究
  • 黄砂、微細粒子などの経気道暴露による呼吸器系および免疫系への影響に関する分子病理学的研究

研究のキーワード

  • てんかん
  • 神経変性性疾患
  • 神経難病
  • 鶏ウイルス感染症
  • 黄砂暴露

主な研究業績

低血糖症の犬(急性例、慢性例)における小脳プルキンエ細胞の脆弱領域に関する検討:イノシトール3リン酸レセプター(InsP3R)は小脳のプルキンエ細胞の細胞質および樹状突起に豊富に存在することから、プルキンエ細胞の組織学的マーカーとして適している。InsP3R抗体を使用した免疫組織化学的検索により、HE染色レベルで正常と判断できる低血糖症急性例においてもInsP3Rの消失が確認された。また、第4脳室近傍の発生学的に古い領域は、新皮質と比較して、InsP3Rが保持されていることが明らかになった。

 

家族性てんかんシェルティー犬のてんかん発生機序に関する検討:本家系犬では、脳脊髄液検査ではグルタミン酸が高い傾向にあり、マイクロダイアリシス法により過換気(低CO2)による負荷をかけた状態で鋭波および棘波の群発を起こさせたところ、脳内のグルタミン酸の上昇が証明された。てんかん重責発作死亡例およびてんかん未発作(異常脳波検出あり)の症例の大脳皮質に対する抗グルタミン酸抗体、抗グルタミン酸トランスポーター-1(GLT-1)抗体を使用した免疫組織化学的検索により、本例のてんかん発生機序にアストロサイトの細胞膜に存在するGLT-1の発現低下が深く関与する可能性が考えられた。

 

鶏の感染症として代表的なニューカッスル病(ND)に関する実験病理学的研究:高病原性変異NDウイルスを鶏とマガモに接種し、その病原性について比較病理学的検索を実施したところ、その病原性発現機構のメカニズムに関連する宿主の免疫機構(アポトーシスの頻度、インターフェロンβ産生など)が異なることが証明された。現在、病原性発現機構のメカニズムに関する詳細な検討を実施している。