教員の紹介

教授 日笠 喜朗ひかさ よしあき

所属大学
鳥取
講座
臨床獣医学
教育研究分野
獣医内科学
担当科目
獣医内科学総論,臓器別総論(呼吸循環消化),臓器別総論(栄養臨床薬理),臓器別各論(呼吸循環消化),臓器別各論 (栄養臨床薬理),馬臨床学,高度小動物臨床学特別講義,総合参加型臨床実習
hikasayosiaki

教育ポリシー

広い視点から病気を観れる獣医師を育てる

主な研究テーマ

  • 各種動物におけるα2-アドレナリン受容体作用薬の基礎と臨床
  • 小動物の難治性疾患の発症機構解明、診断および治療に関する研究
  • 小動物における心不全の診断と新規治療法の確立

研究のキーワード

  • α2-アドレナリン受容体作用薬
  • 心不全の病態、診断と治療
  • 鎮静、鎮痛および麻酔
  • パルスドプラと組織ドプラ解析
  • 髙脂血症

主な研究業績

小動物および大動物におけるα2-アドレナリン受容体作動薬(キシラジン、メデトミジンなど)の鎮静、鎮痛薬としての有用性とそれに対する特異的拮抗薬(ヨヒンビン、アチパメゾールなど)の効果を明らかにし、α2-アドレナリン受容体作動薬の循環器、消化器、神経内分泌と代謝、腎機能および血液(血小板)に及ぼす作用とその作用機序を明らかにしました。さらに、α2-アドレナリン受容体作動薬と関連の深い新規イミダゾリン受容体作用薬の作用機序の一部を解明しました。

 

犬および猫におけるα2-アドレナリン受容体作動薬、ベンゾジアゼピンおよびオピオイド受容体作動薬との特異的併用が鎮静、鎮痛、循環器、神経内分泌および代謝へ及ぼす影響を明らかにし、これらの薬物の併用によるバランス麻酔への臨床学的有用性を明らかにしてきました。さらに、小動物および大動物における各種吸入麻酔(セボフルラン、イソフルランなど)の生体に及ぼす影響を明らかにし、臨床学的有用性を明らかにしました。

 

小動物の慢性心不全および急性心不全におけるパルスドプラおよび組織ドプラ解析を用いた機能解析により、ミルリノンとカルペリチドの併用治療効果、血管リモデリングをターゲットにしたイマチニブによる肺高血圧症の新規治療効果を明らかにしました。さらに、小動物と大動物におけるまれな心疾患症例を発見し、犬における拡張型心筋症の発症機序の一部を解明した。

自由記述

尚、上記の研究は一部ですので、研究内容の詳細が知りたい学生さんは、PubMed – NCBIのホームページでHikasa-Yと入力していただければ、国際的論文のみですが、簡単に検索できますので、ご覧ください。

 

生体には未だその機能の解明されていない生体内生理活性物質および受容体が数多く存在します。現在研究に取り組んでいる新規イミダゾリン受容体はその1つであり、将来はこのような未知の物質や受容体の役割を明らかにし、獣医臨床を基盤にした新しい臨床診断および治療に応用していきたいと考えています。また、動物の難治性疾患や遺伝性疾患の発症機構の解明と病態解析に積極的に取り組み、その病気の診断、治療および予防法の確立を目指していきたいと思います。このような研究を動物臨床医学には勿論のこと、ヒト医学にも役立てることにより、動物と人間の福祉に貢献していきたいと考えています。一方、獣医学の研究分野は近年ますます多様化を迎え、情報化社会が急速に進展する中で、常に国際的な視点にたって研究を遂行し、最新の知見を積極的に取り入れていくことで、その研究と情報を基盤にして国際的に活躍できる獣医師および研究者を養成していくよう努めています。