教員の紹介

教授 伊藤 壽啓いとう としひろ

所属大学
鳥取
講座
応用獣医学
教育研究分野
獣医公衆衛生学
担当科目
獣医公衆衛生学総論,人獣共通感染症学,食品衛生学,環境衛生学,獣医学概論,獣医事法規,新興・再興感染症制御学特別講義
itoutoshihiro

教育ポリシー

実際の公衆衛生分野における諸問題を科学的な考え方や的確な判断をもって、自ら解決できる能力を持った人材の育成を目指しています。

主な研究テーマ

  • インフルエンザウイルスの宿主域と異動物種間伝播に関する研究
  • インフルエンザウイルスの起源と遺伝子進化に関する研究
  • ミクソウイルス病原性獲得機構に関する研究

研究のキーワード

  • 人獣共通感染症
  • ウイルス
  • 病原性
  • 宿主特異性
  • 遺伝子進化

主な研究業績

Horimoto T, Maeda K, Murakami S, Kiso M, Iwatsuki-Horimoto K, Sashika M, Ito T, Suzuki K, Yokoyama M, Kawaoka Y. (2011) Highly pathogenic avian influenza virus infection in feral raccoons, Japan. Emerg Infectious Dis., 17(4): 714-717.

 

Uchida Y, Watanabe C, Takemae N, Hayashi T, Oka T, Ito T, Saito T. (2012) Identification of host genes linked with the survivability of chickens infected with recombinant viruses possessing H5N1 surface antigens from a highly pathogenic avian influenza virus. J. Virol.,  86(5):2686-2695.

 

Yamada S, Shinya K, Takada A, Ito T, Suzuki T, Suzuki Y, Le QM, Ebina M, Kasai N, Kida H, Horimoto T, Rivailler P, Chen LM, Donis RO, Kawaoka Y. (2012) Adaptation of a duck influenza A virus in quail. J. Virol., 86(3): 1411-1420.

自由記述

 今や獣医学は「動物のお医者さん」のイメージを超え、地球上の全ての生き物を対象とした生命科学にまで発展しています。その一例が「人獣共通感染症」の研究です。人獣共通感染症とは文字通り、人と動物に共通した感染症のこと、例えば高病原性鳥インフルエンザもその一つで、鶏のウイルスが人に感染して、人を死に至らしめることもある典型的な人獣共通感染症です。その感染源の解明や感染拡大の防止には、医師だけでなく、動物の生態や生理などに詳しい獣医師の貢献が不可欠です。

 なぜこの鶏のウイルスが種の壁を乗り越えて人に感染するようになったのか?その重要な疑問に答えるのも、我々獣医学研究者の努めでありましょう。

 鳥インフルエンザのみならず、近年、地球上に次々と出現する新たな人獣共通感染症をいかにして制圧するか、獣医学が果たすべき役割は益々大きくなりつつあると思います。