学科長ごあいさつ

岐阜大学応用生物科学部 共同獣医学科長 海野 年弘
岐阜大学応用生物科学部
共同獣医学科長
海野 年弘

 2019年度4月より共同獣医学科の学科長を拝命いたしました。
 鳥取大学との共同獣医学科が2018年度(平成30年度)に6年目を迎え、最初の卒業生が巣立ったところです。共同学科開設当初は、これまでにあまり経験のない遠隔講義システムを用いた授業の実施や、教員移動型および学生移動型の授業のオーガナイズ等、色々と不安もありました。しかし、両大学に設置した「共同獣医学教育開発推進センター」が大学間の調整をスムーズに行うと共に、共同教育の実施をよりよく行うための改善を日々重ねてきた結果、第1期生の卒業を無事迎えることができました。
 共同学科から卒業生が出ることに合わせて、学部教育と連接して大学院教育課程を開設するこことなり、2019年度4月からは鳥取大学と共同大学院(博士課程)を設置する運びとなりました。これにより6年間の学部教育、さらに4年間の大学院教育課程が完成し、一貫した教育理念に基づいて教育体制を組むことができるようになりました。
 我々の共同学科では、獣医師として身につけておくべき知識や技術を教授するコア・カリキュラムに沿った講義・実習科目群に加え、他大学にはない特徴的なカリキュラムを設立当初より開設し、獣医師として幅広い分野で活躍できる素養を涵養するための教育(ジェネラリスト教育)を実践してきたと自負しております。例えば、低学年時には少人数を対象にした個別指導により、大学における学習に必要な基本的事項を徹底的に叩き込む教養基礎力養成演習や、岐阜・鳥取双方の学生が一堂に集い親睦を深めるとともに、獣医師が関わる多様な職域について理解を深める大学教育導入演習などが開講されます。また、両大学の動物病院、岐阜大学に設置されている家畜衛生地域連携教育研究センター、鳥取大学に設置されている鳥由来人獣共通感染症疫学研究センターなどの特徴的な付属施設も総合参加型臨床実習や公衆衛生学実習などの獣医学教育に参画しております。
 このように、岐阜大学と鳥取大学の特徴を融合させた共同教育をさらに発展させていき、令和という新しい時代に向けて両大学の共同獣医学科が益々発展するよう努力を続ける所存です。今後とも皆様の変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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鳥取大学農学部
共同獣医学科長
太田 利男

本年度、鳥取大学共同獣医学科長を拝命いたしました。

平成25年4月に設置された共同獣医学科は6年目を迎え、来年3月には第1期生が卒業することになります。本共同獣医学科の教育理念は、動物の健康の増進、公衆衛生の向上、人間社会と環境における健全性の維持に貢献する命の専門家の育成です。そのため本学科における教育では、通常の対面型講義や実習に加え、学生移動、教員移動および遠隔講義システムを用いた様々な手法により、動物に関わる総合的、実践的かつ高度な獣医学教育を展開しています。

共同獣医学科の1~3年生の間は基礎、病態、応用に関する科目が主であり、1、2年生では、両大学の学生が互いに移動し、合同で実施する授業を行っています。4年生以上の学年では、臨床獣医学の教育科目が中心となります。4年生は、年度末に獣医学共用試験を受験し、昨年に引き続き全員が合格しました。獣医学共用試験は、参加型臨床実習を受講するための学生の質の確保と保証が目的の試験です。そのため、5年生は「総合参加型臨床実習」を受講できることになり、実際の臨床現場での実習参加を通して実践的な診療技能と臨床的知識を身につけることが出来るようになります。また、公務員獣医師や小動物、産業動物獣医師の職場における実習により獣医学の応用に関する知識を身につける公衆・家畜衛生インターンシップ実習や海外の獣医系大学における教育に触れることでグローバルな視点を養う国際獣医学インターンシップ演習などの授業科目もあり、獣医師としての社会的使命と役割を理解するための実践的な科目も組まれています。

共同獣医学科は、日本のみならず国際社会で活躍できる学生を輩出すべく、今後も教育研究体制の充実、教育カリキュラムの策定と改良および教育環境の改善を図っていきたいと考えています。共同獣医学科の全ての学生が、国内外の社会的要請に対応できる獣医師として活躍できるように努力して参ります。今後とも皆様のご支援とご理解を宜しくお願い申し上げます。